このページではJavaScriptを使用しています。

2019年度2学期第7回 Give Up or Keep Holing On? | ラーニングサポート室‐LSO|北海道大学大学院教育推進機構
ラーニングサポート室‐LSO|北海道大学大学院教育推進機構

活動報告詳細

Activity Report Details

2019年度2学期第7回 Give Up or Keep Holing On?

英語コミュニケーション2019

2019-12-05

第7回の英語コミュニケーションの参加者は11名で、トピックは「あきらめたもの、手放さなかったもの」であった。今回はこのトピックについて2人1組で、セッションを2回に分けて話し合った。

まず「これまでの人生であきらめたもの」について話し合った。セッションを始める前に、これまで何かをあきらめたことはあるか、それをあきらめたことでどのように人生が変わったか、などの例文をナビゲーターが提示し、アイディアを膨らませる時間が参加者に与えられた。

最初のセッションでは、部活動の話や勉強、趣味の話などが挙げられた。たとえば、ある参加者は勉強時間を増やすために、スマートフォンやゲームで遊ぶ時間をなくすというタイムマネジメント的な観点で手放したものについて話していた。また別の参加者は、音楽を演奏することをやめたが、音楽を愛する気持ちは変わらないと話し、完全に手放すのではなく、それとどう関わるかという前向きなアイディアを提供してくれた。

次のセッションではペアを交換し、「手放さずに保持しているもの」について話し合った。これは最初のセッションで考えたことを、裏返して見るための問であり、参加者それぞれのアイディアをより深めてもらうことがナビゲーターの狙いであった。失った代わりに得たもの、手放さないでいるがゆえに失い続けているものなど、というように常に相対化してアイディアを深められるところまでいければ、なかなか深いディスカッションになったと思う。

面白かったのは、ある参加者が話した「今まで手放したものはない」というアイディアだった。つまり、何かを手放し放棄してしまうのではなく留保し、あとになってそれを取り戻すという発想だ。与えられた問いをずらし、根底から考えていく発想が面白く、興味深かった。

今回の英語コミュニケーションでは、身近な経験を出発点としているものの、それぞれが逡巡した経験を思い出し、語ることで、何を重要視してこれまで生きてきたかという価値観がシェアできる深いトピックであった。

今回は「物欲」というテーマで話した前回のトピックと重なる部分も多く、連続して参加した人にとっては、より自分の考えを多面的に深める良い機会になったのではないだろうか。引き続き英語コミュニケーションを楽しんでいきたい。(江刺)

あなたの学習に役立つ情報を、
配布・公開しております。