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2019年度2学期第13回 Your Own Views of Death | ラーニングサポート室‐LSO|北海道大学大学院教育推進機構
ラーニングサポート室‐LSO|北海道大学大学院教育推進機構

活動報告詳細

Activity Report Details

2019年度2学期第13回 Your Own Views of Death

英語コミュニケーション2019

2020-03-09

今回の参加者は11名で、高等教育推進機構N234教室にて行った。今回のテーマは「死」 であった。新型コロナウイルスの感染による肺炎が人々に死をもたらしている。私もマスクを求めて先日ドラッグストアに足を運んだが、こども用の小さいマスクが数個残されているだけで、マスク売り場はほとんど空っぽの状態だった。「死」は身近な存在ではないと日常的・一般的に考えられているが、この危機を背景として改めて「死」について考えてみようというナビゲーターの意図があった。

今回も2人1組をつくり、2つのパートに分かれてディスカッションを行った。最初のパートでは、死をより広い意味でとらえることを目的とし、人だけではなく、物や動物の死について話した。たとえば、スマートフォンを落としイヤホンジャックが使えなくなったという故障もdeadと表現できるように、私たちはしばしば死という表現を会話の中で用いている。

また、動物実験のために殺される動物のことについても話されていた。また、もしかしたら死んでいたかもしれないという事件、事故に巻き込まれたというエピソードについて話していた。

2つ目のセッションでは、「死をどのようにとらえるか」という抽象度の高い話題に踏み込んだ。今回は短期留学中のインドネシアからの留学生が参加してくれたが、その方はカトリック系のキリスト教徒だったため、宗教的に死をとらえる方向を与えてくれた。

他のペアは、物理学や数学といった自然科学が死の概念を変える可能性について議論していた。たとえば、テクノロジーの発達により人間の記憶や情報をすべて電子処理することが可能になった場合、人間は死や寿命という概念を乗り越えて生きられるのではないかという問題について話し、共通の話題について話していた2つのペアがひとつになり4人1組のグループになる場面もあった。

どのペアも頭を悩ませながら「死」について独自の解釈でコミュニケーションを行っていた。抽象的な話題であったからこそ、自分の経験や知識にもとづいて自由に議論できていたようである。次回は最終回となるが、また皆さんとお会いできるのを楽しみにしている。 (江刺)

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